TANZAQプロジェクト完了インタビュー
里親支援を形にしている団体として、里親からの期待に応えていくために【完了インタビュー】
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ACTIVITY
社会課題の現状
虐待等を理由に社会的養護が必要な子ども全国45,000人中、里親委託率が約20%となっているのが日本の現状です。OECD諸外国平均が約70%である事と比較すると大きな乖離があり、施設での養育が中心であることに対して、日本は国連から3度の是正勧告を受けています。
上記を背景に厚生労働省は2024年までに里親委託率を75%まで引き上げる目標を掲げているため、今後は里親委託率の上昇は予想されますが、委託を受けても1年以内に約25%の里親がギブアップするのが現況で、里親支援不足が深刻となっています。
団体の活動内容
当団体は、里親啓発と里親支援の2つの活動を行っています。
①里親啓発:
全国里親一斉里親制度啓発キャンペーンを5年連続開催し、ボランティア参加者数累計約2,400人、ハート型の里親啓発チラシ配布枚約20万数の実績があります。
②里親支援:
2020年1月クラウドファンディングで764万円ご支援達成により、全国初オンライン里親会「ONE LOVE」立上げ運営を行っています。里親を誰一人取り残さない事を目標に掲げ、制度普及と支援内容の充実に取り組んでいます。
目指す未来の状態
里親にとって本当に必要な支援が無料で受けられる「ONE LOVE」の内容を充実させつつ、日本全国約6万人の里親が里親会員に登録する状態を実現することで、里親がギブアップする状況を改善し、家庭養護の下で育つ子どもの数を増やすことに寄与します。
実現へ向けた課題
里親になって一切支援を受けず孤立している里親が約半数を占める中「ONE LOVE」を開始しましたが、2021年7月時点で約200人の里親しかリーチ(里親会員に登録)できておりません。より積極的な里親への認知啓蒙、里親会員登録の推進が必要ですが、そのための予算が確保できておりません。
上記を解決するために、当プロジェクトで取り組むアクション
社会的養護に精通している現役里親等を中心に、里親ならではの悩みと解決策を体系的にWebコンテンツ化した「里親ガイドブック」をリリースし、コンテンツ更新や動画、広告等により、現役里親への認知獲得及び里親会員への登録を促すことで、里親会員数を2022年6月までに1,000人を目指します。