NEWS NPO法人School Voice Project 様への広告出稿が決定しました
認定NPO法人ピースウィンズ・ジャパン

知見を活かした情報発信を通して、社会や企業を巻き込みながら課題解決を目指す【完了インタビュー】

TANZAQ の出稿先プロジェクトとして選ばせていただいた、認定NPO法人 ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)様。
1年間のプロジェクト実施期間を満了した今、感じていることを伺いました。

認定NPO法人ピースウィンズ・ジャパン

民間の医療・レスキューチームとして活動する、空飛ぶ捜索医療団”ARROWS”。国内外の災害発生時に迅速に被災地に支援に入り、初期の救助活動から避難所への物資・医療支援など、広範囲で活動を展開できるよう、災害救助犬をはじめとして医師・看護師、レスキュー隊員、ロジスティシャン、カメラマン、ヘリパイロット、航海士などが活躍している。

聞き手
大森 一弘(株式会社Yogibo執行役員、TANZAQ 担当)
語り手
町 浩一郎さん(ピースウィンズ・ジャパン 広報マネージャー)
日時
2022年11月29日インタビュー実施

活動の始まりは海外での人道支援から

大森:空飛ぶ捜索医療団”ARROWS”の活動内容を改めて教えてください。

町:医師や看護師などが所属する”ARROWS”は、主に国内外で発生した自然災害や紛争や貧困など、人道危機が発生した地域へ向かいレスキューや医療活動をしています。2023年2月に発生したトルコ地震の際も、現地へ出動し人道支援を行いました。

緊急時だけでなく、平時はレスキューへ迅速に対応する訓練や、地方など医療機関の不足している地域における医療支援なども行っています。

大森:空飛ぶ捜索医療団が生まれたきっかけはなんですか?

町:海外における災害や紛争での人道支援から活動が始まりました。日本では、2004年に発生した新潟中越地震をきっかけに出動するようになり、東日本大震災以降の大きな災害へは全て出動しています。

TANZAQを通じて得た新しい視点

大森:TANZAQに参加された当時、社会団体としてどのような課題感がありましたか?また、TANZAQを通じて手応えや得られたことはありますか?

町:災害や紛争の支援に出動する際は応援の声や寄付をいただいていた一方で、平時に資金を集めることが課題でした。企業と協働する際も、今までは企業からのご提案があって初めて資金調達ができていたため、今回の広告出稿という資金調達のカタチは団体として初の試みでした。

TANZAQを通じて、新しく「広告価値」という視点を得ることができました。団体としての活動にプラスアルファとして「広告活動」が付随することで、広告主のブランドイメージ向上など、相互に利益をもたらす可能性があるということです。広報活動や団体の知見を活かした情報発信を通して、団体の価値を向上させることができるということに気づきました。

大森:TANZAQ参加を通じて団体の広報活動を見直すきっかけになっていれば嬉しいです。広告活動で意識していたことはありますか?

町:ARROWSとして、メインの広告活動はYogibo Social Goodロゴ入りユニフォームの着用でした。当初は現場のメンバーにはなかなかユニフォーム着用ルールが浸透しなかったのですが、TANZAQの取り組みを丁寧に説明することで、少しずつ率先して着用するようになりました。

医療従事者など外部の方と一緒に訓練していると、Yogiboのロゴについて触れられることが多かったようです。段々と着用しているメンバーもスポンサーが付いていることを誇らしく思うようになったと聞いています。

TANZAQ参加により力を入れるきっかけになった情報発信

大森:TANZAQに参加して得られたことはありますか?

町:今まで資金面などの理由から注力できていなかった広報活動が、TANZAQ参加にあたり力を入れるきっかけになりました。

災害や防災に関する情報を発信していると、一般の方は案外災害を自分事と捉えておらず、防災に関する知識が乏しい方が多いことがわかりました。以前、YouTubeで公開した「被災者になる前に知っておきたいお金の話」の動画は内部でも好評で、公開当初から現在まで少しずつ再生回数を伸ばしています。
私たちだからこそ発信できるコンテンツの需要に気づき、今後も他の団体や自治体が発信できていない災害に関するノウハウを伝えていきたい
です。軌道に乗ってきたら情報発信の専任を採用するなど、発信力を更に高めていきたいですね。

大森:最近は調べ物をする際に、YouTubeで直接検索する方が増えています。ARROWSが発信する災害の情報は専門性が高いため、良質なコンテンツとして評価されると思います。

町:他には、SNS発信だけでなく、「フィールドホスピタル(野外病院)」という国内外で大災害が起きた際に仮設テントで建てる野外病院でのロゴ露出など、新たな広告媒体としての可能性も感じています。

社会全体を巻き込んだ課題解決を目指すために

大森:今後、ピースウィンズさんとして目指す姿を教えてください。

町:引き続き緊急時に一人でも多くの方を救えるよう、粛々と準備を進めていきます。今後は医療機関が不足している過疎地域での医療問題に焦点を当てた活動も広げていきます。私たちNPO、NGOだけで社会問題を解決しようとせず、広報活動を通じてARROWS含めピースウィンズが取り組む社会課題を多くの方に知ってもらい、一緒に課題解決に進んでいきたいと考えています。

世間一般的にNPO団体は全て怪しいと思われていることが多く、まだまだ地位の低さを感じています。日本でNPOの存在価値を高めていくことも大きなミッションだと思っています。今回のTANZAQへの参加を通じて、TANZAQは社会団体だけでなく多くの方へ影響を与え、NPOに対する意識を変えるきっかけになると確信しました。

大森:Yogiboが協働することで、有益な活動を行うNPOの信頼度や存在価値の向上にも貢献できればと思っています。本日はインタビューのお時間をいただき、ありがとうございました!

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