すべての「きょうだい」がハッピーになる「きょうだいの日」
REPORT
news zeroで活動が紹介されました!【月次活動レポート202…
きょうだいの日まであと半年!動物をテーマにしたキャンペーンを実施【…
ACTIVITY
社会課題の現状
重い病気のある子どもの「きょうだい」は、不安や寂しさ、罪悪感、プレッシャー、社会への憤りなど複雑な気持ちを抱えて成長します。心身の調子を崩したり、幼少期の体験が人格形成に影響し、大人になってからも生きづらさを抱えるきょうだいも少なくないのですが、支援はまだ数少なく、きょうだい自身も、病児のケアで手いっぱいの保護者も、支援者も、悩んでいる現状です(きょうだい自体の人数のデータはありませんが、例えば難病の子どもは約25万人です)。『障害のある人のきょうだいへの調査報告書』(2008年)によると、小学生の頃の悩みのうち「社会の人の発言や行動への困惑」が23.3%で第1位でした。社会に向けた啓発を広げることが1番の悩みの軽減につながり、加えて、応援する大人の存在を感じることが、子どもたちの現在と未来への不安感を軽くし、健やかな成長につながると考えています。
団体の活動内容
病気や障がいのある子どものきょうだいたちが、安心の中で子ども時代を過ごせるために必要なことを考え、作り、広げています。
米国で広く行われている「Sibshops」というワークショップをベースにした、きょうだい向けのワークショップの実施や、入院中のお子さんの面会に行く保護者の方をじっと廊下で待っているきょうだいたちとあそぶボランティア活動(ほとんどの小児病棟では、感染予防のため、中学生以下の子どもはきょうだいであっても病棟の扉より中に入ることができず、毎日何時間も廊下で待っています)、きょうだいのための小冊子の作成配布、支援者向けの研修、依頼に応じて講演や寄稿、社会に向けての啓発(2019年に4月10日を「きょうだいの日(シブリングデー)」に制定)などを行っています。
目指す未来の状態
子どもが病気になった時に、そのきょうだいにもサポートがあることが当たり前になり、きょうだいが「子ども」として大切にされ健やかに成長できる社会を目指しています。「きょうだいの日(シブリングデー)」はすでに米国では広く祝われている記念日ですが、日本でもこの日を年に1度の啓発の機会にして、例えば自身のきょうだいやきょうだいのように慕っている人へ贈るプレゼント、きょうだいの日に合わせた商品の売り上げの一部がチャリティとして地域のきょうだい支援団体に届くような仕組みを浸透させたいです。
実現へ向けた課題
「きょうだいの日」がチャリティイベントとして定着するためには、きょうだいの問題が社会課題として認識される前に、まずは「きょうだいの日(シブリングデー)」が、すべてのきょうだいの日として広がることが必要と感じています。しかしながら、医療や福祉の分野以外の方にも興味をもってもらう方法がわからず、まだ経済的な効果の見えない記念日のため企業の方々にご協力いただくことも難しい状況です。
上記を解決するために、当プロジェクトで取り組むアクション
医療や福祉の分野以外の方にも「きょうだいの日」に興味をもってもらうため、「きょうだいの日(シブリングデー)」のサイトを作成し、SNSと連動させながら認知度を上げ、医療や福祉分野以外の方々にも興味を持っていただけるようなコンテンツを考えます。