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株式会社ePARA

障がい者とeスポーツの組み合わせが生み出した新たな可能性【完了インタビュー】

TANZAQ の出稿先プロジェクトとして選ばせていただいた株式会社ePARA様。
4ヵ月のプロジェクト実施期間を満了した今、感じていることを伺いました。

株式会社ePARA

eスポーツを軸に障がい者の方々の就労支援を行う団体。eスポーツイベントの開催や社会参加する場の提供を行うコミュニティ「ePARA学園」の運営を通じてeスポーツを通じたキャリア形成を支援する活動をしている。

聞き手
大森一弘(株式会社Yogibo取締役、TANZAQ 担当)
語り手
細貝輝夫さん(株式会社ePARA CMO)
日時
2022年11月14日インタビュー実施

障がい者とeスポーツの組み合わせが生み出した新たな可能性

大森:「障がい者×eスポーツ」というePARAの構想に至ったきっかけはなんでしょうか?

細貝:以前ePARA代表の加藤が障がい者や高齢者の方と一緒にゲームをした際、その方の目がキラキラしていたことがとても印象的だったことから、高齢者とeスポーツの可能性に目をつけていました。当時は高齢者の参加者の集まりがあまり良くなかった一方で、興味を持ってくださった障がい者が多かったことから、ビジネスの可能性を感じ、今のePARAの構想を得ました。

当時、私自身はePARAのメンバーではなく、障がい者向けにクラウドソーシングサービスを使った就労支援活動をしていたのですが、「どうしたら障がい者が輝けるのだろうか?」と難しさを感じていました。その時、加藤との出会いがきっかけで、ゲームのバリアフリーさと、障がい者とゲームとの掛け合わせによる可能性の大きさに気付かされ、ePARAに加わることになりました。

大森:そもそもは高齢者とeスポーツの可能性を感じていた加藤さんと、障がい者が活躍できる場を探していた細貝さんが出会い、今の形があるんですね。

ちょっとした工夫が生み出す、誰かの幸せ

大森:TANZAQに応募しようと思ったきっかけはなんですか?

細貝:「ストレスのない社会を実現する」というYogiboの企業理念と、わたしたちの活動内容にとても親和性を感じたことが、応募の決め手となりました。

大森:ePARA所属選手の中嶋涼子さんがTraybo 2.0(竹製トレイとYogiboのクッションを組み合わせたポータブルテーブル)を普段から活用してくださったり、他の選手もYogibo製品をうまく活用されていますよね。ePARAさんとして情報発信するうえで意識されていることはありますか?

細貝:「健常者にとって当たり前のことが、障がい者には生きづらさや不自由になることがある。一方ちょっとした工夫をすることで、できないことができるようになることがある」ということです。Yogibo製品にもそういったヒントはあると強く思っています。ちょっとした工夫を発信していくことで、誰かを幸せにできるんです。

大森:障がいをもつ方にとっての痛みを、Yogiboが緩和できているのは嬉しいです。先日eスポーツの大会でTraybo 2.0をひっくり返して使っているところを拝見して、最初は使い方が間違っている!と感じたのですが、話を聞いてみると、クッションがコントローラーを持つ腕の負担を軽減し、トレイ部分が下支えになって安定性があるということで、これは商品の持つ可能性を広げてくれているのだと驚きました。

社会貢献×広告的価値による新たな協業のカタチ

大森:TANZAQに参加したことでよかったと感じることはありますか?

細貝:たくさんあります。今までは自分たちの活動の価値や意義を協賛企業様に数値化して伝えきれていませんでしたが、TANZAQのような対等で継続的な関係はとても学びになりました。TANZAQへの参加をきっかけに、他のスポンサーにも価値を感じてもらうためにどうすればよいのか、団体内でディスカッションをすることが増えました。
いま、レイアウト戦略というものを考えていて、メディアからインタビューを受ける際、Yogibo製品をいかに自然に露出させるかを議論することが、メンバーの中でも楽しみになっています(笑)。

また、Yogiboのプロモーションや他のTANZAQ参加団体の活動についても知るきっかけができ、とても学びになっています。社会活動をしていると、どうしても課題のマイナス面に目を向けがちですが、同じくTANZAQ参加団体である引退馬牧場「Yogiboヴェルサイユリゾートファーム」の事例を見ていて、社会課題も見方や切り口を変えることで輝けると改めて実感しました。

大森:参加団体同士で刺激や学びになっていると伺い、とても嬉しいです。TANZAQのような広告活動を通した企業との協働に対する印象はどうですか?

細貝:こういうモデルは今後更に増やしていく必要があるなと思っています。寄付は関係の持続が難しいですが、いただいた広告費に対して価値を感じてもらうことで、より持続的な関係性を保つことができると感じます。

大森:TANZAQを通じて、団体のビジョンである「障がい者が自分らしく・やりがいをもって社会参加する支援」を体現するためにできたことはありますか?

細貝:障がいを持つ当事者が運営側にもまわってくれるようになったことが大きいですね。ゲームを楽しむのはもちろんですが、我々と関わることで新たなキャリアを築くきっかけとなり、ビジョンを体現するにあたって前進できたと思っています。

今後の活動について

大森:ePARAさんの今後の展望を教えてください。

細貝:車椅子eサッカーチーム「ePARAユナイテッド」や、実開催するモータースポーツ大会とリアルタイムで連動したeモータースポーツ大会「クロスライン-ボクらは違いと旅をする- 第2章」はYogiboとの相性が良さそうだと感じており、具体的な企画提案を行なっているところです。その他、視覚情報を用いない格闘ゲーム大会「心眼CUP」の続編やePARA CARNIVALなど、さまざまな企画が進んでいます。

また、Yogibo製品の研究活動にも興味があります。Yogibo製品と障がい者の組み合わせでいろいろなアイデアを出せると感じているので、ぜひディスカッションさせていただきたいです。

大森:僕自身もePARAさんとのプロジェクトにとても価値を感じているので、次期の提案もとても楽しみにしています!有難うございました。

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