TANZAQプロジェクト完了インタビュー
子供たちに海の環境問題を身近に感じてもらうために【完了インタビュー】
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ACTIVITY
社会課題の現状
日本のみならず世界規模で深刻な問題となっているポイ捨て問題。日本においては街中にごみ箱が少ないことが原因と言われたりしていますが、根本的な問題は「モラル」です。「みんなが捨てているから、私も捨てる」といった共感が生まれてしまい、ごみがごみを呼び、街中の至るところにポイ捨てが大量発生しています。さらに、こうした街で捨てられたごみは川を流れ、やがて海へと漂着し、海を汚染するだけでなく、多くの海の生き物に被害を及ぼしています。
団体の活動内容
eこうしたポイ捨て問題を解決するために、2002年、東京・原宿表参道で私たちはごみ拾い活動をスタートしました。今年で20周年を迎えるなか、活動の輪は広がり、国内外70チームにまで拠点を拡大し、子供から大人まで様々な人が集うコミュニティを各地域に形成しています。ここ数年は、ごみを拾うだけでなく、ごみを生まない・出さないことにも活動を広げて、プラスチックごみに関するアップサイクル事業や環境教育、スポーツなど新たなプロジェクトにも挑戦しています。
目指す未来の状態
ポイ捨てのない社会を目指して活動しておりますが、そう簡単に街からごみがなくなるとは思っておりません。しかし、この20年でポイ捨ての量は減り、少しずつではありますが街の景色は変わってきました。捨てる人が減り、ごみを拾う人が増えたのです。ごみ拾いに参加する理由も、環境問題や社会貢献に興味関心のある人だけでなく、人との繋がり・出逢いや、学校や企業のプログラムの一環など様々です。そうした中、ごみ拾いが日常(ライフスタイル)、アクティビティといった存在となり、もっと多くの人に参加してもらえる団体を目指します。
実現へ向けた課題
年々、参加者が増える一方で、SDGsという言葉が足枷となり、学校や企業の方々では授業やCSRの一環など、義務・半強制的に参加されている人も増えています。弊団体では「一回でも参加すれば、ごみを捨てなくなる」という仮説を立てていますが、ポイ捨て問題を自分事として捉えるなど、本質的なアプローチができているかというと厳しい状況です。それは学生や大人だけでなく、これからの未来を担う子供たちも同様です。先生や親から言われてやるのではなく、子供たちが意欲的に参加する仕掛けが必要と考えました。
上記を解決するために、当プロジェクトで取り組むアクション
子供たちが興味関心を抱くテーマと、この環境問題を掛け合わせることにしました。レジ袋が有料化になり、学校の授業やテレビなどで海洋プラスチックに関する報道が増え、今では子供たちですらSDGsという言葉を知っている世の中となりました。しかし、ただその言葉の意味を覚えるだけでは本当の意味での理解には及びません。そこで生まれたアイディアが「夏休みの自由研究 × 海の環境問題×イベント」です。海の環境問題や生き物をテーマにしたワークショップやトークイベントなど、子供たちが楽しみながら学べる機会を作りました。