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NPO法人green bird

子供たちに海の環境問題を身近に感じてもらうために【完了インタビュー】

TANZAQ の出稿先プロジェクトとして選ばせていただいた、認定NPO法人green bird主催のイベント「海の自由研究フェス」。
プロジェクト実施期間を満了した今、感じていることを伺いました。

海の自由研究フェス

子供たちが興味関心を抱くテーマと、海の環境問題を掛け合わせることで、本当の意味での社会課題に興味を持つきっかけづくりを目的としたイベント。「夏休みの自由研究 × 海の環境問題 × イベント」を軸とし、海の環境問題や生き物をテーマにしたワークショップやトークイベントなど、子供たちが楽しみながら学べるイベントとして2018年より開催されている。

聞き手
大森一弘(株式会社Yogibo取締役、TANZAQ担当)
語り手
福田圭佑さん(認定NPO法人green bird代表)
日時
2022年10月21日インタビュー実施

子供たちに海の環境問題を身近に感じてもらうために

大森:「海の自由研究フェス」はどういう構想から生まれたのでしょうか?

福田:2018年からスタートした海の自由研究フェスですが、当時はまだ世間的にSDGsや環境問題に最近ほど関心がなく、特に「海離れ」が問題視されていました。とあるアンケートでは、現代の子供たちの6〜7割は海で泳いだことがなく、その理由は海が汚いからだという結果がでています。また、2050年には海の中のゴミの量が魚の量を上回るといわれています。

そこで、私たちgreen birdがすでに行なっているビーチクリーン活動以外のアプローチとして、2050年に大人になる子供たちに海や環境に触れる機会を与える、このイベントの着想に至りました。

夏休みの宿題向けイベントと位置づけることで認知度をあげる

福田:当初「海の環境フェス」というイベント名での実施を考えていたのですが、そうするとすでに環境に対する意識の高い家族ばかりが集まってしまうことが懸念でした。私たちgreen birdは、社会課題を解決する活動に参加するハードルを下げること、その際「できる限り」をモットーにしているため、多様な価値観を持った親子に集まってほしかったんです。

そこで、「夏休みの宿題のためのイベントに参加したら、いつの間にか環境問題に詳しくなった」という姿が理想だと考え、「夏休み」「自由研究」という、親子が夏休みに検索するキーワードをピックアップしました。夏休み初日に開催したことで、夏休み初日に宿題を終わらせたいご家族が集まり、想定以上の反響がありました。

大森:社会問題の敷居を下げていくところがgreen birdさんらしい考え方ですね。海の環境問題と聞くと大きな問題のように感じますが、夏休みの自由研究と結びつけることで一人ひとりが自分ごととして小さく、でも確実に取り組めるきっかけになると思います。
2018年からスタートして過去4回実施されたとのことですが、イベントとして進化したと実感することはありますか。

福田:4年前に比べると、最近はそもそもの子供たちの知識、SDGsに対する興味関心や意欲が高まってきていると感じています。毎年参加される方の期待に応えるためにも、毎回ワークショップの内容をレベルアップをする必要があり、年々難易度が上がってきていると感じます。
最近は子供たちより親御さんのほうが知らないこともあるため、親御さんへの教育も視野に入れたワークショップなども開催しています。

Yogiboと親和性が高かった「海の自由研究フェス」

大森:Yogiboスポンサードで海の自由研究フェスをやろうと思ったきっかけは何ですか?

福田:元々イベント開催にあたり、企業を巻き込むことで助成金事業から脱却し、スケールアップしていきたいと思っていました。ただ企業なら何でもいいというわけではなく、みんなが知っている企業にスポンサーになってもらいたいという思いから、元々green birdの活動に広告出稿いただいていたYogiboさんにお声掛けしました。

大森:イベント会場にYogiboを設置していただきましたが、その反応はどうでしたか?

福田:反応はとても良かったです。ポップなイベント会場の装飾としてはもちろん、子供たちの待ち時間にもYogiboのソファは活躍しました。イベント内で映画を鑑賞する時間があり、正直子供たちにとって苦痛な時間になるのではないかと不安だったのですが、Yogiboを設置したことでみんなでリラックスしながら観ることができ、感動しました。

大森:Yogiboが会場スペースの装飾としても、時間の隙間にもフィットすると言っていただけるのは嬉しいです。海の自由研究フェスを実施するにあたり、Yogiboがスポンサーでよかったと感じることはありますか?

福田:今回Yogiboさんから広告費をいただき、とても助かりました。ワークショップの講師16人全員をgreen bird所属の学生で揃えることができ、さらに2〜3ヶ月間の研修期間を設けて一人前の講師として育てることができました。彼らにとっても、就活に役立てるなど大きな財産になったと思います。彼らには来年のイベントでも戦力となってもらうことを期待しています。

将来的には東京以外の地域への拡大も視野に

大森:海の自由研究フェスをさらにスケールアップしていきたいとのことでしたが、今後どのような展開を計画されていますか?

福田:社会課題に焦点を当てたイベントは東京で開催されることが多く、東京の子供たちは恵まれているように感じます。「海の自由研究フェス」は東京だけでなく他の地域でも需要があると思うので、いつか47都道府県で同じイベントを同じ構造で、自治体などとも組んで開催できたらと思っています。

もし全国で展開することが叶ったら、Yogiboさんには全国共通のメインスポンサーになっていただいて、各地域では地域に根付いた企業にローカルスポンサーとして協力いただくことで、さらに規模の大きなことができそうです。

大森:日本の環境課題は地域によって異なる場合が多いので、その地域ならではの環境課題をテーマにしたワークショップなども面白そうですね。
green birdさんの活動だけでなく、今後の海の自由研究フェスの展開も楽しみにしています!この度はインタビュー有難うございました。

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