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NPO法人ピープルデザイン研究所

多様なマイノリティの方々が沢山の「ありがとう」と出会う、スポーツ&エンタメ「就労体験」プロジェクト

テーマ
人や国の不平等をなくそう働きがいも経済成長も
実施期間
2022年7月1日~2023年6月30日
拠点
東京都
対象地域
全国
媒体
Webサイト / SNS / ポスター / チラシ / イベント
広告主
Yogibo

ACTIVITY

社会課題の現状

福祉事業所に通う身体・知的・精神障害者やひきこもりなどの方々は、日々、自宅と福祉事業所の往復という生活を送る方が多く、健常者と接したり、コミュニケーションをとるなどの社会参画の機会が著しく少ないと言っても過言ではありません。 加えて、働く意欲があってもなかなか一般就労やアルバイトまで辿りつく機会をもてず、社会で自立して生きていくために必要な働く選択肢が限られている人が多いのが現状です。さらに特例子会社などの一般企業へと就職後、職場で折り合いがつかず辞めてしまう方も多く、新たに働く場所や戻る場所、また”依存先”や”コミュニティ”がないという声を多く聞きます。

現在、障害者が特別支援学校を卒業後した後、働くことができない障害者の方々の学びの機会、「障害者の生涯学習」の機会が著しく少ないことが社会課題になっています。文部科学省のアンケート調査によると、「学ぶための場や学習プログラムが身近にある」と答えた障害当事者の割合は32.8%、また「学ぼうとする障害者に対する社会の理解がない」と感じる障害当事者の割合は66.3%に昇っています。

また障害者雇用の面では、障害者の法定雇用率が引き上げられる中、精神障害者の雇用も義務化していますが、これを達成している企業は約49%で、何年経っても大きく数字は変わりません。中央官庁や一部教育委員会の障害者雇用水増し問題もさることながら、障害者の雇用を手間のかかるコストだと認識している企業は、残念ながら少なくありません。

さらには昨今、新型コロナウィルス感染拡大の影響を受け、障害当事者の方々は外出自粛が求められ、長期間事業所にも通所できず、今まで以上に外に出る機会が失われました。通所が再開された後も、施設外の実習や活動などがほとんどなくなってしまっています。厚生労働省の調べでは、2020年 3 月から 8 月までの半年間に解雇された障害者は 1,475 人と、前年同期に比べ 34.9%の大幅増となっていることが発表され、コロナ禍における障害者を巡る雇用情勢の厳しさが新聞やニュースでも報道されています。

労働意欲のある障害当事者の方々が働けなくなってしまっている、このような状況下こそ就労や自立に関わる活動を止めず、行政・地域・団体・スポーツチームなどが協力して、障害当事者と社会との接点が失われないよう、障害者の就労や自立に向けたモチベーションを高めることのできる場が必要とされています。

団体の活動内容

性別・国籍・年齢・身体・心のバリアを取払い、違いに寛容で誰もが共感・共存できるダイバーシティ/インクルージョンな社会の実現を目指し、2012年4月、渋谷を拠点に活動を開始しました。「心のバリアフリーをクリエイティブに実現する思想や方法」として『ピープルデザイン』を提唱し、障害者をはじめとするマイノリティの方々が憧れを持って見られるような「超福祉」の日常を目指して活動をしています。
障害者・LGBTQ・認知症を含む高齢者・子育て中の父母・外国人の5つのマイノリティの方々の社会課題を、モノづくり・コトづくり・ヒトづくり・シゴトづくりの4領域とかけあわせながら、斬新かつ具体的な解決策をイベントやプロジェクトを通じて日々実践・実行し、そのナレッジやノウハウを世の中に提示しています。

弊社ではこれらの様々な活動のうちの1つとして、「障がい者」×「シゴトづくり」「ヒトづくり」のプロジェクトとして、障がい者の方々が、”晴れの舞台”のお仕事体験を通じて、“おためし”で社会参加ができる「就労体験プロジェクト」を2012年より展開しています。
 このプロジェクトでは、身体・精神・知的障がい者・ひきこもりの方々を中心に、様々な理由から社会参画することが難しい方々が、JリーグやBリーグをはじめとするスポーツや音楽・映画などのエンターテイメントのイベント会場などのワクワク・ドキドキするような環境で、4時間程度のお仕事を体験していただく機会を提供しています。

目指す未来の状態

全国各地のスポーツやエンターテイメントの晴れの舞台において、障害者の方をはじめとするマイノリティの方々が運営スタッフとして「働く」ことを通じて社会課題を解決し、ダイバーシティ/インクルージョンな社会の実現を目指します。 今後行われる大きな博覧会や、国際的スポーツイベントなどでの実施を目指しながら、当プロジェクトを通じて、障害者をはじめとするマイノリティの方々が働くことを通じ、日常の中に当たり前に混ざりあっていくことで、自然に障害者への理解を進め、誰もが参加・活躍できる社会を地域単位で創りあげていきます。

実現へ向けた課題

・中間支援団体や運営人材の育成とフォローアップ
・受け入れ先の開拓と理解啓発
・参画社それぞれに具体的なメリットのある企画立案
・運営スキームと体制の構築
・継続を前提としたマネタイズ、ならびに協賛・協力社の獲得
・実績・成果等の情報発信と、実施事例やノウハウの共有
・各地域との連携とその組織化

上記を解決するために、当プロジェクトで取り組むアクション

当プロジェクトの情報発信やマッチングを行うポータルサイトを作成することで、新たにこのプロジェクトに参画したい企業、団体、スポーツチーム、行政、福祉事業所、市民ボランティア等を募り、繋いでいきます。
また、実施している各地の様子について情報発信することで広報機会とし、その地域での新たな参加者を増やしていくことを目指します。
現在は実施エリアが限定的ですが、これによって全国各地でプロジェクトを展開していくことで、当活動が地域システムとして持続可能な取り組みになるように推進していきます。

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株式会社ePARA

障害 × ゲーム の文化祭「ePARA CARNIVAL」

テーマ
パートナーシップで目標を達成しよう人や国の不平等をなくそう
拠点
埼玉県
対象地域
全国(海外も視野)
媒体
Webサイト / 動画/ SNS / イベント