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TANZAQプロジェクト完了インタビュー

認定NPO法人green bird様

TANZAQの出稿先プロジェクトとして選定させて頂いた認定NPO法人green bird様。
7ヵ月のプロジェクト実施期間を満了した今、感じていることを伺いました。

認定NPO法人green bird

国内外72チームを拠点にゴミ拾い活動を実施。設立から19年目を迎え、子供から大人まで世代を超えた多様な人が集まり、年間参加者数は3万人に到達。
プラスチックゴミ問題に注力しており、ポイ捨てゴミに新たな価値を生み出すアップサイクルプロジェクトを開始。TANZAQでは、①ビーチクリーンイベント、②環境問題に関する勉強会、③ビーチクリーンで回収されたプラスチックゴミを原料とするプラモデル、の3つの体験からプラスチックゴミ問題による理解を深め、自分事化を促進するプロジェクト『RePLAMO』を支援。

聞き手
大森一弘さん(株式会社ウェブシャーク取締役、TANZAQ担当)
語り手
福田圭佑さん(認定NPO法人green bird代表)
日時
2022年4月21日インタビュー実施

海離れが進む子ども世代にも、環境問題を身近に感じてもらうために

大森:ビーチクリーンイベント・環境問題に関する勉強会・プラスチックゴミを原料とするプラモデルの3つの要素から成るRePLAMOですが、どのような経緯でこのプロジェクトの構想に至ったのでしょうか?

福田:green birdの活動の原点は、全国の街のゴミ拾いでした。

街で出たゴミが結果として海にも流れ着いていることから、ビーチクリーンも始めるようになったのです。ビーチクリーンでプラスチックゴミを手にすることが多く、「プラスチックゴミを使って何か新しいことができないか?」と考えるようになり、RePLAMOの構想へと繋がりました。

この7ヵ月間のRePLAMOは、親子を主なターゲットとして実施しました。その理由の1つに、子どもたちの海離れが進んでいると耳にしたことが挙げられます。「ビーチクリーン」「プラスチックゴミに新たな価値を生み出す(アップサイクル)」「子どもたちが環境問題を身近に感じられる仕掛け」という3つの観点でアイデアを膨らませた結果、ビーチクリーン・環境問題に関する勉強会・プラスチックゴミで作るウミガメのプラモデルというRePLAMOのベースが出来上がりました。

ゴミを拾う体験、環境について学ぶ体験はもちろん、自分たちが集めたゴミがプラモデルに生まれ変わるという体験によって、プラモデルに愛着を持ち、環境問題を身近に考え続けてほしいという願いがありました。

費用を徴収するからこそできた、新たな層へのアプローチ

大森:私自身もよく子どもとゴミ拾いをするのですが、確かに「この拾ったゴミはどこに行くの?」と聞かれたことがありました。拾ったゴミが手元にプラモデルとして戻ってくるという体験は、資源の循環を感じられるとてもよい機会ですよね。 ところで、RePLAMOは従来のgreen birdさんの活動のようにボランティアではなく、参加者が参加費を支払う形式で実施されました。「なぜお金を払ってゴミ拾いをしなければいけないんだ?」というような声も聞こえるような気がするのですが、参加した方々の反応はいかがでしたか?

福田:RePLAMOの計画時から、ターゲットはgreen birdのファンや既存の清掃活動の参加者ではなく、これまで出会ったことのない新しい層でした。

実際、RePLAMOに参加された方々の85%くらいはこれまでgreen birdの活動に参加したことがなく、SNSでRePLAMOの告知を見て、「子どもが環境問題に興味を持っている」「亀が好き」「プラモデルが欲しい」などの動機から申し込まれたようです。

プラモデルは、ビーチクリーンや勉強会が含まれる一連のプログラムの参加者以外の方も購入できるよう、一般販売用に200個ほど用意したのですが、これらもすでに完売しました。プログラム参加者の大半がこれまでgreen birdの活動に参加したことのない方々だったのに加え、一般販売でプラモデルを購入してくださった方々の多くもまた、green birdの活動エリア外在住でこれまで接点のなかった層でした。

1体1,650円とプラモデルの相場からすると高めの価格設定ですが、子どもたちはプラモデル自体に興味を抱き、大人は プラモデルの裏にあるストーリーや購入金額の一部がgreen birdの活動資金に充てられることに共感 してくださった結果が、完売につながったのだと思います。

大森:世の中にはゴミを原料としたリサイクル製品のプラモデルもありますが、例えばRePLAMOのプラモデルと同様のものをリサイクル製品として作ったとして、1体1,650円のような値段で販売するのは難しいのではないかと思います。
green birdさんの場合、原料となるゴミを拾うプロセスが環境に関する学びを深める機会や体験となっているからこそ、プラモデルという商品にも高い付加価値が見出されているのではないでしょうか。
そして、この一連のプログラムやプラモデルの個別販売が、green birdの他の活動にもつながり、結果として地球がよりきれいになっていく。ゴミ拾いや勉強会といった単体の取り組みとして終わらせるのではなく、循環する1つの仕組みとして考え、実践されているのが本当に素晴らしいですよね。

福田:完璧な解釈をありがとうございます!深く理解してくださっていて、私の代わりにRePLAMOについてプレゼンしていただきたいくらいです(笑)。

広告費でプロジェクトが支援される、NPOと企業の新しい協業のカタチ

大森:今回TANZAQでは、このRePLAMOの仮説検証段階において、Yogiboがスポンサーとなりました。RePLAMOの活動の随所にYogiboの広告を出していただく対価として広告費をお支払いし、その広告費をRePLAMOの運営費に充てていただきました。 こうした企業との協業の仕方について、どのように感じられましたか?

福田:これまで、「会社の周辺のゴミ拾いをする」「社員をゴミ拾いに参加させてほしい」などのかたちで企業から協業を打診いただいたことはあったのですが、広告の掲載というかたちでの協業を提案されたのは初めてでした。

実際にやってみると、 ビーチクリーンの際に利用するビブスやトングにロゴを掲載するなど、広告露出をしやすいgreen birdの活動にうまく合致する協業の仕方だったと感じました。 ビーチクリーンの集合時にスタッフがYogiboさんのロゴが入ったビブスを着て参加者を迎え、参加者にもビブスを配ると「あ、Yogiboや!」という声が上がりました。全国各地、老若男女問わずYogiboさんのロゴに反応があり、認知度の高さを感じましたね。

RePLAMOのように、新しいプロジェクトを始める際は、どうしても軍資金が必要になります。今回TANZAQに採択されたおかげで、いただいた広告費をプロジェクトの運営費に充てることができ、ビーチクリーンや勉強会の参加者が負担する参加費を抑えることもできました。寄付ではなく、広告費というかたちでの協業は、今後のNPOと企業の新しい協業の仕方の1つになると実感しました。

大森:Yogiboが最初のスポンサーになってよかったと感じられたことはありましたか?

福田:スポンサーとなってくれる企業ならどこでもよいというわけではなく、その企業が環境やSDGsについてどう考えているのかというのは気になるポイントです。そういった意味では、環境やSDGsに対する課題意識や価値観が似ていて、加えて認知度の高いYogiboさんだったからこそ、うまくいった部分もあったように思います。

RePLAMOでの経験を糧に、プラスチックゴミ問題にも、NPO業界にも、大きなインパクトを

大森:TANZAQの活動期間を終えて、今後どのような活動や展開を考えているか、教えてください。

福田:SDGsや環境といったgreen birdが取り組んでいる領域は、近い将来、教育現場で重要なトピックの1つになると考えています。

従来のgreen birdの活動であるゴミ拾いに加え、今回RePLAMOでも取り入れた勉強会的な要素、「ゴミはどこから来ているのか」「出たゴミをどう処理するのか」「そもそもゴミを出さないためにはどうしたらよいか」といった環境教育を強化していきたいです。

また、プラモデルのようにゴミに新たな価値を生み出すアップサイクルという思想の活動も引き続き実施し、広めていきたいと考えています。ゴミ拾いを通じて、ものづくりの材料を自分たちの手で集められるというのは、私たちの大きな強みだと思っています。

こうしたRePLAMOで取り組んだ新たな分野を中心としながら、新たな資金調達に挑戦するなど、NPOという団体としてもその在り方を考え、環境だけでなくNPO業界にもよい影響を与えられる団体に進化していけたらと考えています。

大森:ゴミ拾いから新たな価値を生み出し、資金獲得につなげていく循環モデルを創るというのは、とても価値のあることだと思います。
『「儲けること」と「社会をよくすること」は両立できる』ー私たちもその考えの下でTANZAQを運営しているので、RePLAMOに端を発するgreen birdさんの活動が、社会の新たな潮流になってほしいと改めて感じています。この度はありがとうございました!

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